お役立ち情報

マイホームは【当たり前】ではない。

私は以前 住宅建築会社に勤め、10年以上住宅営業としてお客様の家づくりに携わってきました。
その経験を活かし、今はこのように家づくりを悩んでいる方、どうすすめたらいいかわからない!という方のご相談に乗るという相談窓口にて
またお客様の家づくりに携わる仕事をしています。

そんな私にとって小さい時から、家はずっと私の憧れでした。
私が生まれたのは、とても古い家で私の祖父が建てた家でした。
祖父母は私が小さい時に亡くなり、曾祖母、父、母、私、弟の5人家族。
昔ながらの家で部屋と部屋がすべて繋がっており、ほとんど壁はなくプライバシーという言葉とは無縁の生活。

部屋数で言えばそんなに少なくないはずなのに、家族の変化に対応しきれていない、対応できるように整理できていない為、
私と弟は相部屋だったりしました。
…そういえば、開かずの間があった!!多分曾祖母のものなのか、誰のものなのか私には判断できないような謎の収納庫(使うものは入っていない)とかあった!
当時の「嫁」という立場から言えば、母が勝手に処分も出来なかったのでしょう。
小さい時の私は、この家が嫌で嫌で仕方がなかった。
古いということも嫌だったし、寒いということも嫌だった。シャワーもなかったし、お風呂の温度調節も出来なかった。
そんな中、仲の良い友達の家が新築し、より一層その思いは強くなったと思います。
ずっとずっと、早く家を建ててほしいと思っていた。

実際その後、私が15歳、中学校3年生の時に父は新築します。

その当時はすごくうれしかったけれど、それと同時に「え、今?ようやく??」という気持ちも大きかった。
なぜか漠然と大学生になったら一人暮らしをする、と思い描いていた私は3年しかこの家に住めないのか、と思い
新築のうれしさとも裏腹に「遅いよ」と思っていました。
友達と遊ぶにしても、家に呼ぶことよりも外で買い物などをして遊ぶことが多くなっていた時期でした。
(家に友達を呼ぶ小学生時代は、家が古いことが恥ずかしく、友達を呼ぶことはほとんどなかった…)

こんなコンプレックスからか、「家」に対して私はすごく憧れが強かったと思います。

ただ、「大人」になった今だからわかる。
家を建てるのって簡単じゃない!!

 

まずそもそも家族の同意をもらうことって大変!

 

我が家は曾祖母との同居だったため、曾祖母の了解を得るのは大変だっただろう、と思います。
実際どういう話合いが行われたのか、話合い自体あったのかは今となっては知る由もないのですが、
私が父の立場だったら大変だっただろうなぁ、と。
事実 今まで住んでいた古い家の解体の際、曾祖母は解体中に家に入っていった、という話も聞きました。
自分が作った家で、亡き夫(曾祖父)との思い出の家、と思うと簡単に建て替えたり、壊すというのは分かっていても割り切れない何かがあるというのは理解できる気がします。
そんな曾祖母の気持ちを汲んで、でも壊すよって、確かに簡単にはいかないよなぁ。
コチラを建てればコチラが立たず…。大変なことだったと思います。

また、住宅営業をしていた時も
同居したくない若夫婦 VS 同居したい親世帯
みたいなこともよくありました。それぞれの言い分もすごく分かるし、お互いもその言い分を分かりあっている、んだけど、割り切れない感情があって…。
結果として 同居になることもあるし、やはり同居せずの場合もあるし、中には話合いが難航してしばらくこの件に触れるのはやめましょう、となるパターンと様々です。
これは必勝パターンはないので、強引に進めるか、どうにかして折り合いをつけるしかない様に感じました。
お互いがお互いを想いあっているからこそ、うまくいかないことってあるんだなぁと思うことが多いのがこのケースのお話です。

そういったことも含め、家族みんなが新築に「イイネ」してくれている状況っていうのはすごいことだなぁと思います。

 

そして住宅ローンを組むのも大変。

 

まず、月々いくらなら払えるかを考えるのがすでに大変。
35年間って420か月ですよ…。今日の夕飯も何にするか悩んでるのに、420か月後のことなんて考えられないし…。
子どもがいても、これから子どもを、って考えてもこの子がしたいと言ったことをさせてあげたいと思うとお金はいくらあっても良い…
ってそんなこと言ったら家にいくら使っていいの?ってなっちゃう。
子どもをひとり育てている最中ですが、産むのは痛かったけど、何とか産めました。ただ、この子を「人間」にしていくってお金と時間がかかるなぁ、というのが8年経っての子育ての感想です。
この子のこと、
自分たちの老後のこと、
いざ、というときのこと、
そんなことを考えながら「払えるローン」を考える…。はー。つら。

 


払えるローンは借りれるのか、もひと騒動。


なんとか考えてひねり出した「払えるローン」。今度はこれを借りられるのか。
これには銀行がOKと言ってくれないと借りられないのですが、
(実際こんな審査をします→

 

収入が潤沢であっても、健康状態が優れないとローンの審査が難航したり、
収入も、健康状態もOKでも過去のローンなどの延滞が問題で借りれれなかったり
お金借りるのって簡単じゃない(いや、それは当たり前なんだけど…)

 

どこで、どう建てるのか問題

 

家族の話合い、ローンの審査などをクリアしつつも、
どこの土地で、
どんな間取りで、
どの会社で
どんな工法で
建てるのかを決めるって…。書いていて目が回ってきました。

 

 

家を建てるって本当に大変。
あの時の「え?遅くない?」って言ってた15歳の私に教えてあげたい。
「家を建てるの」って本当に大変なんだぞ!!!って。
そして、今は「家」という憧れはなくなり、「やりたいことを出来るのが一番いい」と思う価値観にかわりました。

元々実家が持ち家だったからか、元農家で土地があったからか、大人になったら家は建てるもの、って思っていましたが、
今となっては一生賃貸でも、中古住宅でもマンションでも、本当にその人がやりたいと思ったことが叶えることが出来る【いれもの】があるのが一番いいな、と思うようになりました。


そして、今の私はいれものを自分達でやりたいように選べるような選択肢の拡充を日本に期待したい!
例えば、LGBTカップル向けや、親子間だけでなくきょうだいローンの充実とか。

 

実際LGBTカップルのパートナーシップ制度の実施 自治体も増えてきました。
(新潟市では2020年にパートナーシップ制度が出来ました!長岡市は未だな様…)
パートナーシップ制度により、死亡保険の受取人になれたり、家族割が利用出来たり、企業での福利厚生に同性パートナーも対象となったりしてきましたが、
もっとたくさんの自治体に増えてほしいと私自身は思っています。

LGBTカップルで組める 住宅ローンも取り組み自体は昔と比べると増えてきました。
が、やはりメガバンクやネット銀行などが主で地方銀行での取り組みはまだ少ないです。
(新潟県内にある地方銀行では今のところ取り組みなし)

また親子ローンは出来るのに、きょうだいとではローンが組めないのも不思議。
きょうだい間でのローンはリスクがあって、
夫婦間や親子間でのローンはリスクがないの?ってなんだか納得できません。

 

いろんな生き方が出来る今。
いろんな考えがある今。
多様性を認め合って、多様性に対応できる、そんな世の中になってほしい。
家を建てなくても、建てても、みんなが自分のしたいことを叶えられるよう、選択肢を狭めなくてもいい世の中になってほしい。
みんなが住みたい家に、住みたい人と住めるようになってほしい。
と、今の私は思っています。

「家を建てる」人生の大きな大きなイベントです。
そのはじめの一歩を踏み出したいけど何からしていいかわからない。
わからない部分を明確にして、やりたいこと叶えたいことこれからの暮らしを形にするお手伝いをいたします。

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